気持ちがニュートラルだと、子どもたちのトラブルに対して偏った見方をしなくなります。
もともと偏った見方なんてしないんですが、訴えがあった側の話が最初に耳に入ってくるとどうしても「え!?」と思っちゃいがち。
それもそのはず。多くは、事実をそのまま語られず、状況が誇張された表現であったり、情報が付け加えられたり、そもそも言っていないことをあたかも言ったように話したり…
そういうことは当たり前なんです。
だからニュートラルじゃないとどうしても最初に話をされた方…ある種の被害者みたいな感じで話をしにくる子に寄りがちになるんです。
最近は気持ちをニュートラルにすることを、だいぶ無意識でできるようになってきました。続けるということが大切ですね(´▽`)
先日起きたボタンの掛け違い話は給食終了の合図の時。
一人の子(Aさん)が立っている男の子(Bさん)に「自分の座りなよ」と声を掛けるもBさんは無視。
Aさんが立ち上がってBさんへ声を掛けると、注意を受けたBさんは若干不機嫌に。
でもちゃんと座ろうと思ったそうです。
Bさんは、注意をしてくれたAさんのために「君も座りなよ」という気持ちを込めて(決して声には出していない)椅子を引いたんですが、何とそこでAさんが怒り出したんです…。そして喧嘩へ。
これだけだとAさんが怒り出す理由がさっぱり分からないですよね。
でも実は、これはBさんに話を聞いて分かったことなんです。
最初に話を聞いたのはAさんの方でした。
Aさんからは、「Bさんに注意をしたら椅子を押されたんです。注意をしただけなのに…それで腹が立ってしまいました。」という話でした。
そうなんです。Bさんの「君も座りなよ」という気持ちを込めて椅子を引いたことがAさんは「Bさんが注意をされて腹が立ったから椅子を押してきたんだ」と捉えてしまったんです。
Aさんだけの話を聞くと、注意をした子に逆ギレして椅子に八つ当たりをするBさんですが、実はそうではなかったと。
今回の件で泣いていたのはBさんでした。自分がやったことがどうして相手を怒らせてしまったのか分からなかったそうです。
いやー、子どもたちの関わりって話を聞かないと分からないことが本当に多い。
でも話を聞くと、どちらの子のこともしっかりと理解できます。
子どもたち同士のトラブル解決はこんなようなボタンの掛け違いばかり。
それをいかにニュートラルな気持ちで受け止めて、かけ直すことができるかが大切だな~。
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