僕はクラスの子ども達に自分の考えを押し付けることが嫌いです。
でもクラスのルールをなぁなぁにしているわけではありません。
自分が我慢してストレスを溜めているわけでもありません。
そんな僕が心がけていることは、クラスの子どもたちがどういう人かを理解すること。始業式の日からそれは始まります。
どんな言葉に反応して、どんなことが苦手で、どんなことが好きで得意で、何に興味をもっていて…
一人一人、生まれも育ちも違うから、ぜーんぶバラバラです。当然です。
だから、自分の考え方を押し付けるとどこかでいがみ合いが起こります。
相手を理解することから平和が始まるんです。
先週、理科の学習のために影踏み遊びをしました。枠の中で行い、鬼に影を踏まれたら外に出ようねというルールでした。
一人の子が、影を踏まれて日かげで休んでいました。
他の子は枠の外から、影を踏まれていない子を応援していました。
すると、クラスの中のしっかり者の女の子。その状況を見て、日かげで休んでいる子を日向にいくように言ったそうです。
ちなみに僕は何も制限をしてませんでした(笑)
その女の子は、本当にしっかりさん。だから一人だけはみ出していることに対して違和感をもつのがよく分かる。
一方、日かげで休んでいる子は自由人。特に制限を設けられなければ、自由に動く。
っていうか制限をかけても自由に動く(笑)そして暑さに弱い。
この半年で、それぞれの子を理解していたので、怒る理由も、行動の理由も僕にとっては手に取るように分かりました。
しっかりさんがちょっと腹を立てて、僕に訴えにきたとき、
あの子なら、そりゃしゃーないわぁ…って思いながら
女の子には周りを見てくれていたことに感謝。
そして暑さに弱いことと普段の授業の様子を伝えると、
しっかりさんは超納得。
ありがとう、しっかりさん。その子のことを理解してくれたんだね。
どんな世界の中でも、いがみ合いの原因は理解不足。
それはクラスという小さな世界の中でも一緒。
自分の考えを押し付けるのではなく、クラス一人一人を理解して、子どもたち同士が理解し合える雰囲気作りと理解し合うための場の設定を行うことが教員にとって大切なこと。
影踏み遊びから起こった出来事で、また一つ大切なことを振り返る機会を与えてもらいました~ヽ(´▽`)/
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