タイトルは保護者の方から聞いたことある言葉です。
「先生の言うことは聞くのに、私の言うことは全然聞かないんです。だから先生が色々と言ってください。」
まだ自分の子も生まれていないときのことでした。小学生の子をもつ親と当時の僕を比べたら、そりゃ年齢を始めとする様々な経験値が違いすぎて、「えっ、その役目僕なのか?」なんてことを思っていました。もちろん、今でもこれは思ってしまいます。
実は僕の実家でも似たような状況になっていました。僕の兄は両親の言うことは全然聞かなかったのですが、当時の担任の先生の言うことには素直に返事をしていました。親が甘やかしているとかじゃありません。むしろ父なんかは、めちゃくちゃ厳しくて怒鳴り声が聞こえない日は無いという程でした。そんな父に対しても、僕の兄は反抗的で、全く言うことは聞きませんでした。
どうしてこのような状況になってしまうのでしょうか。
原因の一つに、「受け入れる気持ちの欠如」が挙げられます。
否定的な言葉ばかりかけられて素直になれる人って中々いないと思うんです。
あれはだめ。これもだめ。何でそうなんだ。いい加減にしろ。
このような言葉ばかりかけられていたら、その言葉をかけてくる人の言葉を聞こうと思えませんよね。兄について言えば、家庭では否定的な言葉を浴びて、当時兄が慕っていた担任の先生は、すごく懐が深くて、めちゃくちゃな兄ですが認める言葉をかけてくれたそうです。
「どうして言うこと聞いてくれないの!!」となってしまう前に、
「どんなところを認めることができたかな。」と考えてみる。
認められるところが見つかったのなら、それを伝えてみる。
血の繋がった親子だって、人間関係を築くのは大切。
「自分の子どもだから、どんな物の言い方したっていい。」となって尊敬の気持ちを忘れてちゃ、相手はこちらの話なんて絶対聞いてくれないよ。
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