明日、朝ごはん食べる人は手を挙げてください

東日本大震災から9年が経ちますね。今日は午後から次男と家でゆっくりしていました。お昼にテレビを観ていたんですが、震災に関する内容がたくさん放送されていたように感じました。

この震災のことを振り返ると、昨年の修学旅行でお世話になった建仁寺の和尚さんのお話が思い返されます。

 

和尚さんは話のはじめに

「失って初めて大切ってわかるものって何だと思います?命ですね。では、みなさん命を大切にしていますか?」という質問をされました。

 

このように質問されたら皆さんはどのように答えますか?

命を大切にしていますよと答える人がほとんどじゃないでしょうか。

 

  

次に和尚さんは立て続けに言いました。

「今日、この後お昼ご飯食べる人は手を挙げてください」

「家に帰ってから晩ご飯食べる人は手を挙げてください」

「朝起きてから朝ごはん食べる人は手を挙げてください」

 

今は夜なので…

「朝起きてから朝ごはん食べる人は手を挙げてください」

としてみましょう。

もしかしたら中には「朝は食べません」という人もいると思うので、

「明日ごはんを食べる人は手を挙げてください」

と置き換えてもらってもいいです。

どうです?挙げますか?

 

この言葉に子どもたちは不思議そうにしながらも挙手を続けました。

正直僕も、何を聞いてるのかなと思ってました。

食事を摂ることを確認して何を伝えたいんだろうと。

 

 

そんな疑問を抱く中で、和尚さんは言いました。 

「手を挙げた皆さん、命を大切にしていないですよ。」

 

僕らはこの先の食事を摂るか摂らないかの確認をされただけだと思っていました。

誰ひとりして、その確認に対して

「いや…もしかしたら食べられないかも」

と思っていませんでした。

 

僕は気付けなかったんです。今生きていることが奇跡的であるということを。

 

和尚さんは続けて話しました。

「この後に食べるお昼ご飯を生涯最後のお昼ご飯だと思って食べてみてください」

 

こんなことを感じながら僕は食事を摂ったことがありませんでした。

正直な話、日常生活でこのように思うのは中々難しいことだと思います。

でも現実には起こるんです。

東日本大震災で亡くなった方々は、あの日のお昼ご飯が生涯最後のお昼ご飯になりました。

きっとその中の誰もが当たり前のように夜ご飯を食べると思っていたでしょう。

でも食べられなかったんです。

まさかあんな大きな地震が来るとは思ってなかったんです。

 

和尚さんは最後にこう伝えてくれました。

「だから、次に食べるお昼ご飯を生涯最後のお昼ご飯だと思って食べてみてください。先のことを当たり前と思っている人は、命を大切にしてるとは言えません。「禅」とは、生き方。全てのことが奇跡的と思い、感謝の気持ちをもって、今を大切に生きてください。」

 

多くの子どもたちが涙を流していました。

僕も涙を流さずにはいられませんでした。

 

毎日の中で常にこの気持ちを抱き続けることは難しいことだと思います。

ただ、日常の中で小さな幸せを感じた時、

「この幸せは奇跡的なんだ」

こんな風に今を味わうことはできます。

 

今日の夕方、息子を近くの公園で遊ばせた帰り道。

手を繋ぎなら歌を歌って歩いていました。

その手から感じられる体温。

その可愛らしい歌声。

そんな小さな幸せは奇跡的なんです。

 

愛されパパになるための魔法の質問

今日感じた小さな幸せは何ですか?

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