このタイトルのような言葉を、教員初任しゃの僕に伝えたいです(笑)
子どもたちの前で「できない」と伝えることが初任者の僕は何だか格好悪いなぁと思っていました。
「分からない」、「知らない」、「できない」…こんなことを子どもたちの前で言ったら馬鹿にされるだろうなと思っていたんです。
初任者で受け持ったのは小学校2年生。始業式の日、担任発表があり、子ども達の列の前に立ち、式が終わるとそのまま教室まで引率。
忘れもしません。あの緊張っぷり。
学級開きをどうしていいのかもわからずに、しどろもどろになって…
どんな流れでこの日を進めていけばいいんだろう。困ったなぁ。
そんな焦りがとても出ていたと思います。
子どもってそういう雰囲気をしっかりと感じ取るんですよね~、困ったことに(笑)
当時の僕は、そういう姿を素直に見せることができていなかったので、冷静を装い強がっていました。
一年目は授業でも、日常の指導でも多々そういうことはありましたが、やはり自分の弱いところを見せられませんでした。
話は変わって、昨日は小学校3年生の英語の授業。英語の学習時数が増えているので、学級担任が英語の授業をすることもあるんです。正に昨日がその日。
そう、この渡邉が英語の授業をするんです(笑)
長年英語なんて使ってないのにするんです(^_^;)
小学校3年生ともなると、英語を習っている子がチラホラいます。英語専門の塾でネイティブな発音を聞いている子どもたちからすると、僕の発音なんて、もう酷いもんでしょう。
笑わせるぜ!ぐらい思われているんじゃないかな。
だからね、英語の授業をすると英語を知っている子たちから突っ込まれるんです。
「先生、発音が…」
初任者の僕なら、「何とか発音を覚えて、完璧に仕上げて、恥がないようにしてから子どもたちに授業しなきゃ」と思っていたでしょう。
でも今は言います。「ごめん!できない!!」
そう。先生だって…いや、大人だってできないものはできない。小学校は様々な分野があるけれど、どの分野も完璧にできるわけがないんです。
その変わり、得意な子に頼ります。「助けて~」って(笑)
子どもたちは誇らしく教えてくれます。
本当にありがたい限りで。
そしてそんな姿がクラスに笑いを生みます。
そしてこんな風にスター誕生です。
「〇〇さんは英語なら先生以上だね~」
英語なら〇〇さんの発音がすごい。
漢字なら△△君はめちゃくちゃよく知っている。
計算をさせたら□□君の右に出るものはいないよ。
そんな感じで先生の「分からない、できない、知らない」が元で子どもたちからスターが誕生するんです。
肝心なのは、こういうやりとりを楽しんでくれる関係性を築くこと。子どもたちには完璧を求めないから、子どもたちは僕に対しても完璧を求めません。
お互い、ゆる~い雰囲気の中で学べているから楽しく過ごせています。
教師として、親として、子どもにも自分自身にも完璧を求めないって大切なことじゃないかなぁ。
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