できないからこそ、伝えられることがある

 今週に入り、ようやく夏!!という気温になってきましたね。先週までは曇り空の日が多く、気温も30度を超えていないということで、プールのお客は例年よりも9割減だったそうです。

 

 1学期はもう終わってしまいましたが、全くプール日和でない日が続く中、子ども達は水泳の授業をとっても頑張っていました。

 水泳の授業って中々全員に同じことをさせるって難しいので、よく能力別で分けます。子どもの頃もそういう風に行われてきたので、教員になってからも違和感はありませんでした。

 毎回僕はこの時に担当するのは、全く泳げないグループです。僕がこのグループを選ぶのは、僕自身が21歳まで上手に泳ぐことができなかったから。…改めて本当に色々できない人間だなぁと思いますが、できなかったからこそ、泳げないグループの子達の気持ちがとてもよく分かる!

 

 

 ということで、そのグループの子達に一番最初、「先生は21歳まで上手に泳げなかったんだよ」ということを話します。

 みんなその瞬間、めちゃくちゃ驚くし、安心します。

 

 もうそうなったらね、ある種の仲間ですよ(笑)

 水の中って恐いよね

 息継ぎするのに、鼻に水が入って痛いよね

 体が沈んでいくよね

 っていうね。。。

 できない話にみんな共感。

 

 

 だからこそ、泳げるようになるためのポイントなら的確に話せます。

 困っていることがなんとなく分かるから、「こんなこと気をつけてやってみようか」っていう感じです。

 

 僕は、図書館から借りた本を読み、布団の上で練習し、プールで練習してという日々を2ヶ月程かけて泳げるようになったんだけど…あっ21歳の時にね(笑)教員採用試験があったから…

 

 それをわずか5回の水泳の授業で、クロールで20メートルほど泳げるようになるじゃありませんか。悔しいこと悔しいこと(笑)

 すげーなぁと思います。飲み込み早い子多かった!!

 

 泳げないグループの子達は60名ほどいたので、全員ができるようになったわけではありません。でも、10名ほどがクロールをなんとなくできるようになり、20名ほどが、きれいに水に浮きながらバタ足で10メートルほど泳げるようになりました。

 

 泳げない子にも、一番最初はやっぱり共感。

 水の中に入るだけで恐怖だった僕からしたら、そこから分かってもらえないと心がほぐれない。だから体が動かないんだよね。そこをちょっと共感してもらえると、安心できる。

 

 できないことが多かった過去が、今になって結構役に立ってるな♫

 

 

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