今年度のクラス、食事の量が極端に少ない子がいます。主食の量でたぶん10グラム程度しか食べてない…
他のものを合わせても、小学3年生の子どもに必要なエネルギーは摂取できていないと思います。食べる時間が短いっていうのもありますが、量が少ないので、その子は余裕で食べ切れます。
量があまりにも少なくて、とても心配でした。
それでも元気だから、と割り切ってしまえばいいのですが、妻の影響で
食事は健康な身体や心を育むために大切
と思っているので、心配でした。
家ではたくさん食べる日もありますよ~という話を保護者から聞いたので、少し安心しましたが、給食ももう少し食べられるといいなぁと思っていました。
先日、その子が給食終了10分前に食べ終わっていたので、おかわりを促してみました。その量なんと、わかめ1枚!
その子は訝しげな表情で
「1枚…?」
普段おかわりしない子からしたら食缶に向かうこと自体がすごいことですよ。だから僕は、わかめ1枚のおかわりを大真面目で促してみたんです。
さすがに1枚は少なかったようで5、6枚はおかわりしてました。
別の日にも促してみました。油揚げ1切れ!
やはり同じく訝しげな表情で
「1切れ…」
そのときも1切れより多く3、4切れはおかわりしていました。
冗談抜きで、僕からしたら驚きだし、うれしいんですよね。だっておかわりを入学以来してこなかった子がおかわりしてるんだもん。
そんなやり取りをしたら次はその子、進んでおかわりするようになりました。
なんとご飯を!
その日の日記には、
「自分からおかわりできてうれしかった」
と書かれていました。
僕もうれしかったので、「先生もうれしかったよー!!」と返事をしました。
僕がしたのは、ちょっとのきっかけを与えたことと、一緒に喜んだことです。
その子を「変えよう」なんて思っちゃいません。
でも放っておくわけでもありません。
長~い人生の中の1年だもん。
歩き出した子と一緒になって歩いていれば、
気付いたらきっと
隣を歩かなくても、一人ですたすた歩いていっちゃうよ。
食べてる量はまだまだ、全然必要栄養量に満たないけれど、
それは1年間、給食のことだけでも一緒に喜べるチャンスがあるってことだ♪
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