子どもを変えるのは誰ですか?
教員生活12年目となる今年度も一月が経ちました。
僕は今年度のクラスの子たちに
「先生はみんなの力を伸ばすことはできないよ。」
と言いました。
みなさんはこの発言、どう思いますか?もしかしたら、
なんだこのやる気のない教師は!
って思う方もいるかもしれないですね。
ただ、この後に
「先生にできるのは、力を伸ばすチャンスをみんなに与えること。そのチャンスを使って変わるかどうかはみんな次第だよ。」
と付け加えました。
僕が子どもたちを変えられるとは思ってません。
子どもたちを変えられるのは子どもたち自身なんです。
僕ができるのは、そのきっかけづくり。
日常のやり取りや、授業、日記(←これ、今年から始めました!)など。
与えられたきっかけをどのように生かすかは子どもたち次第です。
成長できたのは誰のお陰?
子どもが一年を振り返って、
「あっ、何だか成長できた一年だったなぁ」
って思えたら、それは誰のお陰なんだろう。
先生?
親?
子ども自身ですよね。
だから、振り返ったときに
「あー!!めっちゃ頑張った一年だった!!」
って思ってほしいんです。
もしも、
「先生のお陰で成長できました!」
となったら、それは教師に依存したことになってしまいます。
それは避けたい。
日本人の謙虚な姿勢から、そのような言葉が出されることもあります。
でもやっぱり、子どもたちには教師に依存してほしくないです。
子どもたちの自立を目指して
昨年度、六年生の担任をしたときのことです。
僕は卒業式練習で子どもたちに
「この練習を、自立への第一歩としてほしい。」
と話しました。
叱られるから一生懸命練習するのでもなく、
褒められるから一生懸命練習するのでもなく、
自分たちの卒業式をより良くするために練習をする。
こんな姿を目指しました。
だから僕は、練習中、褒めることも叱ることもしませんでした。
でも、子どもたちは自らの式を良くするために一生懸命でした。
どんな姿が教育の成功か一概には言えないけれど、
子どもたちが、
「自分の力で成し遂げたぞ!」
と感じられるようにしたいです。
コメントを残す