初任者のときに指導をしてくださった教務主任の先生の言葉の中で、今でも忘れられない言葉があります。
「俺らがやっていることは、種を蒔いていることだよ。」
自分が行ったことに対して、すぐに結果を求めたい初任者の僕にとって、すごく印象的でした。
当時の僕は、
周りの凄い先生たちへの憧れ、
自分と比べた時の劣等感、
そして自分のクラスと、その凄い先生たちのクラスの比較から生まれる焦り…
そんな気持ちばかりがありました。だからこそ、自分が行ったことに対して早く結果を求めていたんだと思います。
この教務主任の方の言葉は、当時の僕の心を軽くしてくれました。
授業を工夫しても、
生徒指導に想いを込めても、
周りの先生たちに届かない。
経験が無いから当たり前と言えば当たり前だったのかもしれない。
それでも、クラスの子どもたちのことを考えると悔しかった。
当時の僕の心を軽くしてくれたこの言葉は今でも忘れないし、当時の教務主任の先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
自分のアクションに対して、期待を手放すことが大切。放っておくのではなくて、手放す。
蒔いた種が、いつ芽を出すのか
気にし過ぎると、心が落ち着かない。
渇かないように時折優しく水をあげ、芽が出た時に共に喜べる関わり方
そんな関わり方が僕には心地いいな。
昨日息子が元気の里で、
「てんとう虫さん、どこにいるのかな」
「てんとう虫さん、どこに行くのかな」
「てんとう虫さん、何を食べるのかな」
という問いかけをしながら、てんとう虫の研究に没頭していました。
そんな姿を見たときに、僕がしつもんを学び始めてから息子に蒔いた種が、ぴょこっと芽を出したのかなと思いました。
そしてブログを書き終えたときに丁度目覚める息子。親孝行すぎる(笑)
コメントを残す