今までに「子どもと戦う」という表現を何度か耳にしたことがあります。
反抗期の子どもと関わるようになると、そのような表現を使いたくなってしまうのかもしれません。
僕の甥っ子が反抗期のときには、姉が「負けてられない」や「戦う」ということを口にしていました。
この「戦う」というのが、当時の僕には違和感がなかったのですが、今思い返すと違和感しかありません。
思い返すきっかけになったのが、マツダミヒロさんの著書「ビジネスで一番大切なしつもん」の、顧客との関わり方についてを読んだことでした。
顧客を「攻略する相手」と、対立的にとらえていると、顧客の真のニーズにはたどり着けません。
僕ら教師の仕事に置き換えると、顧客は子ども。子どもを対立する相手としてしまったら、きっとその子の本当のニーズ、つまり悩みや本音には、たどり着けないんだろうなと思いました。
どんな状況に置かれている子であっても、喧嘩腰に関わられたら、牙を剥くのは当然。
「対立」ではなく、相手と同じ側に立ち、相手のための問いかけをすることがビジネスにも教育にも大切なことだなと改めて感じました。
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