ラベルを付けて子どもをみてみる

大学生の頃、発達障害に興味をもって受講した講義がありました。

発達障害に興味をもったのは兄がきっかけでした。

僕は小学生の頃から兄のことを「ちょっとおかしいやつ」と思っていました。

自分のことしか考えないし、怒ると見境がなくなって暴力を振るうし、酷いときには包丁を持ち出していました。

暴言なんて当たり前。自分の思い通りにならないと暴れだす困った君でした。

さらに変な記憶力があり、野球の選手についてなら気持ち悪いほど多くのことを覚えています。

だから僕が中学、高校と成長するに連れて、「何だこのおかしいやつは」という気持ちが強まっていったのです。

大学生になって「発達障害」という言葉を頻繁に聞くようになり、兄のことが思い浮かんで学んでみるか、となりました。

印象に残っているのは先生が「ラベリングすることが大切」と言っていたことです。

聞いたばかりの頃は何だか偏見みたいだなぁと思っていました。

でもそうではないんです。

発達障害にも様々なものがあるのですが、種類によって特徴も異なるし、関わり方も変わってきます。

この講義を受けた後で母に兄は発達障害なんじゃないかと聞きました。そしたらLDと診断されたことはあると言っていました。

ただ、かなり昔のことでしたので、その診断が正しかったかどうか分かりません。

最初に述べた状態をみると、ADHDなんじゃないかと思いました。

そして学んだように兄のことを「ADHDかも」とラベリングしてみてみたのです。

今までは、「何だこのわがままで自分勝手なやつは。一緒にいるのが嫌すぎる!死んでしまえ!」としか思えなかったのに、少し理解できるようになりました。

何だか色々と当てはまりそうな特徴をもってるなと感じたときにラベリングして子どもを見てみる。するとその特徴がより詳しく分かってくるから、こちらの関わり方も考えることができる。

根性論、精神論だけじゃ何ともならないものをもってる子を少しでも深く理解するために、必要なことじゃないかなって思ってます。

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