毎年、多くの教え子から年賀状が届く。中には初任者のときに担任した子からも届く。11年も経っているのでもう立派に成長している。いつも年賀状を見ながら当時に思いを馳せている。
「あぁ、この子は静かな子だったな」、「この子は算数が全然できなかったな」、「この子は、めちゃくちゃやんちゃだったな」
それでも、年賀状の写真や文面からは「今」を一生懸命頑張る姿が伝わってくる。それに触れる度に私はとてもうれしく感じる。
小学生のときの姿なんて人生の中の本当にわずかで、その姿で一生が決まるわけではない。この仕事をしていると、担任としてクラスの子をみたときに「心配だな」と思ってしまうことがあるし、保護者からも「~ができなくて心配なんです。」と言われることも多い。
新年に届く教え子たちからの年賀状を見ると、そんな心配は一切無駄ということを毎年教えてもらえる。人は「今」を元気に生きることができれば、どんな風にだってなれるのだ。
すごく静かだった子が、めちゃくちゃ明るく活発になることもある。
算数ぎらいだった子が、コンピュータ関係で頑張ろうということもある。
すごくやんちゃだった子が、スポーツで良い成績を出すということもある。
これはみんな、その子たちが健康で安全に生きてきたからできたことだ。
私はいつも、「関わった子たちが、健康で安全に、元気に生きることができればそれが一番幸せじゃん」と思っている。
この願いさえいつも心にもっていれば、できないことに目を向けることはなく、ちゃんとできることに目を向けられるんだ。
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