私は中学生の頃から数学が大好きでした。得意ではないけれど考えるのが好きなんです。でも、一度だけ数学を嫌いなった時期がありました。
それは高校2年生のとき。そのときの数学を担当する先生の教え方が分かりにくかったからというのもありますが、それよりも、その先生のことが好きではなかったことが原因だったと思います。
当時の私は、あれだけ数学好きだったのに、数学嫌だ!という気持ちを抱いたことに対して軽くショックを受けていました。
教師として教える立場になり、分かりやすい授業をしたいという思い大切にしていますが、それ以上に大切にしていることは、子どもたちとの人間関係を築くこと。当たり前のことかもしれないですが、ここを大切にしないとどれだけ授業の内容が分かりやすくても、どれだけ面白い教材を使ったとしても、受け取る側からしたらそれは全て「嫌」に繋がってしまいます。
前任校で初めて六年生を受け持ったとき、クラスの一部の女子と上手く関わりを築くことができませんでした。当時は独身だったので、理科を中心に深夜まで教材研究をして授業に臨んでいたのですが、全く関係ありませんでした。基礎となる人間関係が築かれていないと、その上に何を積み重ねても高くなっていかないことを実感したときでした。
どんなスキルでも、その対象となる相手との良好な人間関係の下に成り立っています。ついついそこをすっ飛ばしてしまうと、クラスの子であろうと、自分の子であろうと、上手くいくわけがないですよね。
「相手との良い人間関係を築くために、できることは何ですか。」
誰かと関わるときには、こんな問いかけを忘れないようにしたいと思っています。
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