「いい子だね~」って言ってませんか?

幼い頃、私は祖母とともに生活していました。いわゆる拡大家族ですね。また、3人兄弟の末っ子ということもあり、とても可愛がられていました。

そんな中で何回も言われた言葉が「いい子だね~」です。「一人で着替えができて本当にいい子だね~」とか「お手伝いしてくれるなんていい子だね~」とか。そんな感じで何度も「いい子だね」と言われてきました。

そんな感じでついつい使ってしまいませんか?「いい子だね~」って。

 

学級経営だと主に低学年でよく聞く言葉は「すごいね~!!」です。

「言われなくてもやれるね!すごいね~!」とか「先生が話しているときにしっかり話を聞けてすごいね~!」とか。

よくよく考えてみると、この「いい子だね」や「すごいね」って言葉は、子どもの行動が大人にとって都合がいいから出てくるんですよね。こういう言葉をかけ続けられるとどうなるか。結果としては「褒められないと物足りないな」と考えてしまうようになります。私自身もそうだったし、子どもたちの様子をみていてもそうでした。いつの間にか、褒められることが目的になってしまうんですね。

 

話が変わりますが、妻の祖母が先日自宅で怪我をしてしまい、総合病院に昨日急遽行くことになりました。長男と次男は夕御飯中。でも連絡をもらい妻は2人を連れて急いで祖母と共に病院へ向かいました。私は仕事を終えてから息子だけ連れて帰るために後から病院へかけつけました。それまでに2時間ほど経っていました。

私は病院へ向かう途中、長男が疲れて泣き喚いているだろうなと不安になっていました。でも、そんなことは全くなく静かに院内で待っていました。ひいばあちゃんが大変だ!と感じとったのかもしれませんが、妻のことを考えると静かに待ってくれていた長男にはただただ感謝の気持ちしかありませんでした。

まだ時間がかかるとのことだったので、先に私と息子たちで帰宅をし、お風呂を済ませて寝る準備までしようということなりました。そこでもとても協力的で「ママ~!」と寂しがることもなく、わがままを言うこともなく過ごしました。ここでも感謝です。

「ありがとう」「すごく助かるよ」

夫婦の力だけでは何ともならなかったこの状況を助けてくれたと、自分の子ですが尊敬の気持ちをもって感謝しました。

 

「いい子だね」や「すごいね」ってついつい出てしまう言葉ですが、この言葉には尊敬の気持ちは含まれていません。でも、人と人がよい人間関係を築くためには尊敬の気持ちは欠かせません。だから「いい子だね」や「すごいね」では、いい人間関係って築けないと思っています。たとえ相手が子どもであったとしても。

ほんのちょっとの言葉の違いですが、受け取る子の成長にとっては大きな違いになってきます。「いい子だね」、「すごいね」を使わずに、まずは子どもたちを尊敬することから始めてみませんか。

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