先日、前任校で担任をした男の子から連絡をもらいました。相談を受けてほしいということで話を聞くと、高校1年生になる彼は人生の岐路に立っているなと感じました。
以前の僕なら、自分の考えを語り、相手に対してどう思うか聞くだけでした。でも彼の大切な悩みに対してより良く応えたい。自分の今出せる力を精一杯出したいと思い、質問をすることにしました。
ただ書籍から学び始めただけの「魔法の質問」。でも、6年も前の担任を頼って連絡をしてくれた教え子に対して、過去と同じような対応なんてしたくなかった。上手くいくか分からないけれど、思いを込めて様々な質問をしました。
一週間ほど経ちましたが、一つの質問にまだ彼は考え中です。でもそれでいいと思ってます。答えは自分の中から見つけ出してほしい。答えはすぐに出なくても、きっと彼の頭の中では僕の出した質問の答えを探しているのだと思ってます。それが彼の納得いく今後に繋がってくれればいいと思ってます。
夏の発問力研修会で、講師の方が、「質問はギフト」と言っていたことが、この子とのやりとりを通して心の底から理解できた気がしました。
一つの質問が、誰かの今後を変える兆しになるかもしれない。だとしたら、その質問を出す人は、本当に心を込めて質問を提供する必要がある。
「質問とは相手の幸せを願い、心を込めて届ける贈り物」
もしかしたら勝手な解釈かもしれないけれど、この子とのやり取りを通してこんな気持ちになれました。
この気持ちを忘れなければ、我が子やクラスの子に対して「何で〇〇なの!?」というような尋問は、ぐっと我慢できると思います(笑)
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